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Title
Decision on summer season start in Japan nearing conclusion
Article
The J-League could indicate as early as Wednesday whether it plans to reschedule the Japanese professional football season and bring it into line with top competitions in Europe.
単語チェック
indicate (動詞) - 示す、指摘する
reschedule (動詞) - 予定を変更する
bring A into line with B(熟語) - AをBと一致させる、調和させる
competition (名詞) - 競争、試合
日本語対訳
タイトル
日本(Jリーグ)の秋春制、結論が決定間近
本文
Jリーグは、日本プロサッカーリーグの開催シーズンについてスケジュールを変更し、欧州のトップリーグと足並みを揃えるか、早ければ水曜日にもJリーグの考えが提示されることとなった。
英文のポイント
この記事では、「reschedule」と「bring A into line with B」という表現が注目です。
「reschedule」は、予定やスケジュールを変更するという意味です。ビジネスの日常でよく使われる単語で、TOEICでは頻出です。
「bbring A into line with B」は「AをBと一致させる」という熟語で、何かを他のものと一致させたり、標準に合わせたりすることを意味します。
この記事では、Jリーグのシーズンスケジュールを主要欧州リーグと足並みを揃える方向で検討する文脈で、使用されています。
記事の背景
Jリーグにおける秋春制への移行議論は、長年にわたり検討されてきました。
秋春制への移行のメリットとしては、次の3点が挙げられます。
①日本と欧州のシーズンのズレが解消され、選手の海外移籍がしやすくなるとともに、外国人選手のJリーグ加入も円滑になる。
②アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の日程にマッチし、シーズンをまたがずに大会に臨むことができるため、チーム編成の苦労が軽減される。
③猛暑時期の試合が減少し、選手のパフォーマンス向上が期待される。
秋春制への移行は、2008年に当時の日本サッカー協会の犬飼基昭会長がメリットを主張し、2013年に初めて合意に達しました。
ただしその後、再度議論が行われ、具体的な時期は定めずに見送りとなりました。
2017年には、Jリーグ理事会が田嶋会長の提案した「2022年からの秋春制移行案」を否決しています。
なぜ検討されながらも、実現してこなかったのでしょうか。
実は秋春制は、課題も多く、特に雪の多い地域では試合開催の困難、集客数の低下、交通網への影響などが懸念されています。
また、室内練習場の確保に伴うコストや、新卒選手がシーズン途中の加入になる問題など、克服すべきポイントはまだ多く存在します。
ただしJリーグによると、10月10日のカテゴリー別の分科会で全60クラブが発言し、賛否は分かれたものの「シーズン移行にはメリットとデメリットがあり、Jリーグの考えを尊重する」と賛成側の意見のクラブも多く、大手メディアでは秋春制が実現味を増したと報じています。