TOEIC860点を取得した私の勉強法
私は2022年11月のTOEIC(Test of English for International Communication / Listening & Reading Test)で860点を取得しました。
2年間、1日2時間の学習を継続し、650点から860点への点数アップを達成しました。
今回はその学習方法を皆さんにもシェアします。
TOEIC860点のメリット
まずTOEICについて少しお話します。
860点を超えると、外資系企業での書類選考が通りやすくなります。
転職の必要なく、勤務先が海外展開している場合、海外出張の候補になったり、海外ビジネス部署に移動するチャンスが増えます。
「TOEICは英語の実力と関係ない」という意見もあり、その視点も理解可能です。
Listening & Readingの試験内容では、スピーキングやライティングが評価されないため、完全な英語能力の指標とは言えません。
990点を取得していても、英語を話せない人もいます。
しかし、TOEICはビジネスシーンでの英語コミュニケーション能力の指標として、日本だけでなく多くの国で認知されています。
私自身は毎朝、最寄り駅から勤務先までの7~8分を歩きながら、NHKのポッドキャスト「NHK WORLD RADIO JAPAN News」の英語ニュースを聞き、7~8割を理解するようになりました。
文章の初めから終わりまで、全ての単語をクリアに聞き取るケースが増えています。
公式サイトでの860点以上は最高のAクラスに分類されています。
2年間の地味な努力
TOEICの600点から860点を取得するまで、私は2年間、1日2時間の学習を続けました。
40代であっても、継続的な努力によって英語力は確実に向上します。
今回は、英会話学校や専門学校に通わずとも実践できる勉強法を10選でご紹介します。これにより、経済的な負担も少ないのが特徴です。
1. 学習時間は1日2時間
TOEIC 860点を目指す際、学習時間をいかに捻出するかが最も重要です。
多くの社会人は仕事に家庭に育児に趣味にと、とても忙しいスケジュールを抱えています。
毎日数時間勉強に費やすのは難しい場合もあります。
そこで、平均的な社会人の日常に合わせたスケジュールを組むことが必要です。
私は一日2時間というのは、多くの人にとって実現可能な学習時間だと思っています。
なぜなら、面倒くさがりの私でも習慣化して継続できているからです。
そうです、継続的に学習さえできれば、TOEICテストのスコアは向上していきます。
土日にも学習時間を取ることは大切ですが、趣味や家族行事なども犠牲にする必要はなく進めていけます。
2. TOEICのテスト形式に慣れる
TOEIC 860点を取得するためには、まずは英語学習をTOEIC対策を中心に行うことが重要です。
TOEICの試験は独特のスタイルや膨大な数の問題があり、これに時間内に解くために、まずは出題形式に慣れることがスコア向上への鍵です。
3. リスニングは公式のみでOK
TOEICのリスニングスキルを向上させるために、適切な教材を選びましょう。
公式問題集は非常に有用で、本番のテストと同じナレーターの声を使用しています。
これにより、実際の試験環境に近い形で学習することができ、効率的にスキルを向上させることが期待できます。
4. Part5対策の王道教材をやり込む
Part5はTOEICのリスニングセクションの中でも重要な部分です。
私は朝日新聞出版の「TOEIC TEST 特急 シリーズ」の下記3冊は必ず取り組んでください。
また中村澄子氏の『炎の千本ノック』シリーズも有名です。シリーズ通して似たような問題も多いのですが、復習の良い機会になります。
これらの教材は有名なのでどこの本屋にも置いてありますし、すでに知っている人も多いと思います。
上記の文法本はたいてい1パートが20~25問になっていて、6~10パートあります。
そのため毎日1パートだけでも解いていくと、約1週間で1冊を終えることができます。
私は間違った問題をミスなく正解するまで、1冊につき5周くらいは行います。
問題を読んだ瞬間に反射的に正解が思い浮かぶまでやると、Part5ではほぼ満点を狙えます。
こういうことを書くと、「私はそんなにできない...」という人もいるでしょう。
大丈夫です。長文と比べて、文法は1ページあたりの英語はとても少なく、サクサク進みます。
まずは電車通勤やすき間時間で初めてみてください。
5. Part7対策おすすめ教材
Part7はリーディングセクションであり、長文読解力が求められます。
私は公式問題集の他に、『極めろ!リーディング解答力 TOEIC® L & R TEST PART 7』を活用していました。
この本、かなり分厚いです。
長文がふんだんに掲載されており、問題もなかなかの難易度。そのため一周するだけでもなかなか大変です。
しかしその分、確実に力がつきます。Amazonでのレビューも他の書籍と比べて高かったのですが納得です。
長文読解力を鍛えたいと思っている人には最適な教材です。
6. abceedを活用
オンライントレーニングプラットフォームであるabceedは月額にすると2,200円なのでけっこう高いですが、私は投資と割り切って利用しています。
このぐらいであれば、社会人なら負担を感じることなく払えるはずです。
abceedは毎日20分程度利用しています。
AIがプログラムされているらしく、間違った問題を繰り返し学習できるため、効率的に学習が進みます。
また、正答率からTOEICの予想スコアも表示されるので、これがモチベーションを高める手助けになります。
7. 高得点者は多角的なアプローチ
TOEIC 860点を目指す場合、TOEIC以外の英語学習も大切です。
最近のTOEICは難化しており、公式問題集では出題されない単語や表現が増えています。
そのため、英検1級などの他の英語資格に取り組むか、英字新聞を読む習慣を養うことが推奨されます。
私が利用しているTOEIC対策以外の学習を次に紹介します。
8. ランニング中のリスニング
私はほぼ毎日のようにランニングしています。
このランニングに英語のリスニングを取り入れています。 YouTubeなどで提供されている「もっと長めの英語脳になる英語リスニング 聞き流し88分」などの短文教材を利用し、繰り返し聞いてシャドーイングすることで、リスニングスキルを向上させましょう。
9. 日常生活に英語の取り入れる
日常生活に英語を取り入れることで、英語力を維持しやすくなります。
例えば、私は家族とのLINEの会話を英文に限定しています。
またスマートフォンや車のカーナビの言語設定を英語に変更しています。
やや面倒なこともありますが、とにかく日々英語に触れる機会を増やしました。
10. 英語の動画サービスを楽しむ
最後に、趣味の世界にも、英語学習を織り交ぜていきます。
私は動画サービスのNetflixを活用し、英語の映画やドラマを視聴しています。
これは学習と娯楽を組み合わせる素晴らしい方法です。
英語の字幕を出して、英語の音声を確認したこともありますが、長続きしませんでした(笑
そのため英語のリスニング力を向上させる目的においては効果的ではないですが、私は普通に日本語字幕で楽しんでいます。
また、海外ドラマだと、けっこう米国や英国など海外の文化や言語の違いに触れることもできます。
異なる国や文化背景のキャラクターが登場する作品を観ることが、意外にもTOEICに役立つことがあります。
TOEICでは様々な外国の地名や会話表現が出題されるため、海外ドラマはこれらを理解する上で役立ちます。
最後に、英語学習は短期間で成果を出すことが難しい場合もあります。
継続的な努力と忍耐が必要です。
定期的な自己評価や目標設定を行い、自分の進歩を確認することも大切です。
TOEIC 860点を取得するためには、上記のポイントを組み合わせ、計画的かつ効果的な学習方法を実践することが不可欠です。
自分に合った方法を見つけ、着実にスコアを向上させていきましょう。
英語力の向上は時間と努力が必要ですが、その成果は確実に訪れます。