小学生の習い事に何を選ぶかという難題
子育てにおいてどの習い事をさせるか。
これは子どもを持つすべての保護者にとって避けては通れないテーマの1つだ。
習い事はもちろんお金もかかる。しかしさらに頭を悩ますのは時間をとられてしまうことだ。
例えば公文(週2回)、スイミング(週2回)、サッカー(週3回)を習わせると、一週間のうち、平日、週末が簡単に埋まってしまう。
子どもにとっては、遊ぶ時間も大事だから習い事で予定を埋め尽くすのは好ましいことではない。
しかし習い事も大事だし。そうなると、限られたスケジュールの中で、何を習わすかというのは親にとって重要な選択肢となるのだ。
スポーツは外注、学習は内製
我が家の結論は、時間とお金の節約のために、自宅でできることは自宅で行う、つまり親自身が指導するということにした。
まず、プールが必要なスイミング、広いコートとチームメートが必要なサッカーは親が環境を用意できないのでアウトソーシング一択となる。
次に公文や英語学習だが、これは自宅学習で対応が十分可能だ。
情報あふれる現代では、計算や漢字は市販の教材・ドリルが充実しているし、英語学習においても市販ドリルはもちろん、インターネット上にもたくさんのアプリや英会話サービスが揃っている。
実際に我が家では子どもたちが幼稚園児のときに、一時期「HANASOKIDS」というオンライン英会話教室を利用していた。
こちらはその時のエントリー。
とても便利かつコスパの高い習い事であったけれど、2人とも小学生になり、どうせ英語を勉強するなら漠然と英会話を続けるより、なにか明確な目標があったほうが、学習もはかどるし、進捗管理もしやすいということで、英検取得を目指すことにした。
そのためいったん英会話教室は終了にしてもう少し体系的な英語学習を取り入れようということになった。
英検は5級が中学1年レベル、4級が中学2年レベル、3級(中学3年レベル)となっている。
もし3級まで小学生のうちに合格してしまえば、中学入学後で英語はボーナスステージになるし、さらに中学時代に準2級(高校1年レベル)、2級(高校3年レベル)まで取得できれば、今度は大学受験において強い武器になる。
大学入学後、本人のやる気があって英語力をさらに伸ばすことができれば、語学を武器とした就職選びも可能になるので、将来の選択肢を増やすことができる。
人生も子育ても実際には思い通りにいかないことの方が多いからあまる欲張って先のことを考えてもしょうがないけど、我が家の子どもたちはすでに「中学受験はしない」と自分たちで決めているので(勉強したくないだけだと思うけど)、せめて小学生のうちに英語学習は進めておきたいと私も考えていた。
2020年から小学校の英語授業必修がスタートしたこともあり、世間でも子どもの英語教育が注目されている。
そこで、我が家で最近取り組んでいる「小学生の子供の英語学習」について、紹介しておく。
①ベネッセチャレンジ「Charenge English」
まず、我が家で取り組んだのがベネッセの教材。
コロナ休校で時間があったため、いつもは子供に任せきりにしていたチャレンジタッチを改めて親がチェックしてみた。
すると算数や国語、社会、理科の他に、英語学習アプリも用意されていることを発見した。
もちろん追加料金などは発生せず利用できる。単純にそれまで英語アプリがあることを知らなかったが、奥さんがチャレンジを取り入れているママ友に伝えたら彼女も驚いていたので、意外と知られていないのかもしれない。
この英語学習アプリはレベル1からレベル8まであり、さらに各レベルごとにステップが細かく分かれている。
レッスンをクリアする毎に少しずつレベルアップする仕組みだ。
我が家では毎日2レッスンずつ取り組むよう声をかけており、楽しんでできているようだ。
なによりも英語に耳から慣れるのがよい。我が家の子どもたちの英語の基礎はこれで作られたといっても過言ではない。
②ECC教材絵本30冊セット
「子供の英語の多読用に良い」とネットで噂になっていたECCの教材。メルカリで割安で出品されていたので試しに購入してみた。
ECCの絵本30冊セット。写真がこちら。
届いたときは「絵本というには、うっすい冊子だな...」と思ったがやってみるとこの薄さがよい。
子供が飽きる前に話が完結する。
日本の昔話、グリム童話などの物語の他に早口言葉または「手巻き寿司の作り方」などバラエティにとんでいて毎日どれにしようかと選ぶのも楽しい。
子どもたちも気に入った本は何度も何度も読んで、2~3冊は暗記して言えるまでになっている。
③英検受験
前述したが、せっかく勉強するならなにか目標があったほうが良いと思って目指すことにした英検。
Charenge Englishに取り組むようになってから2ヶ月ほど経った頃、意外と英語が聞き取れていることに気づいたこともきっかけの一つだ。
勉強法はとにかく過去問を繰り返し練習すること。
5ヶ月ほどの学習期間を経て英検5級を96%の正解率で合格。
本人も達成感を感じていて良い刺激になった。人って結果が出ると前向きな気持になれるものだ。今は4級受験のため勉強中。
ちなみに英検5級は中学初級レベルと言われているが、試験会場には(おそらく)小学生しかいなかったことも追記しておく。実際には中学生には優しすぎるないようなのかもしれない。
④毎日音読、そして多読
子育てに関する本は参考程度に何冊か読んでいるが、とにかく「音読が良い」ということはすべての本に共通することだ。
英語についても同様で、意味がわからなくても、文法を知らなくても、とにかく声に出して読むのが良いらしい。まさに誰もが日本語を習得する方法と同じ。
そういうわけで、絵本も、英検の問題も、とにかく声に出して読んでいる。
英検も問題を解くというよりは音読して文章ごと丸暗記する感じだ。
私も子供二人の音読に付き合っていると声がガラガラになってしまうほどだ。
なお、以下は我が家の子どもたちと読んでいるおすすめの英語絵本だ。
⑤英語の歌
最後に紹介するのは「英語の歌」。これは好みが分かれるが、音楽が好きなお子さんだと英語の歌も楽しめる。
我が家では「Greatest Showman」という映画のサントラを車に入れて毎回聞いていたら子どもたちがハマった。
そこで英語の歌詞をネットで探し、印刷するとそれに合わせて歌っている。
なかでも「million dreams」という歌は劇中でも子供が歌うシーンがあり、英語もわかりやすい。
最初は意味がわからず口ずさんでいたものの、「今rainy dayと言った」など少しずつ聞き取れる単語が増えてきた。
こうやって書くと、子供に毎日すごくたくさん英語をやらせているな感じがするかもしれない。しかし実際には1日15分程度だ。
それでも日々成長する子供を見ていると、毎日地道にコツコツとやることの大切さを教えてもらえる。
一番気をつけていることは英語を嫌いにならないようにすること。乗り気じゃないときはスキップすることもある。
自分自身の経験からしても語学の学習の道のりは長い。
楽しんで得意分野になってくれれば良いと思う。