これまで本Blogでは触れてこなったかのですが、つい最近歯科矯正(裏側)を始めました。
初日~7日目までの痛みの記録を振り返ってみます。
- なぜ40歳になって歯科矯正を始めたのか
- 気になる裏側矯正歯科の料金は?
- カウンセリングから器具をつけるまで2~3か月かかる
- 1日目(土曜日)
- 2日目(日曜日)
- 3日目(月曜日)
- 4日目(火曜日)
- 5日目(水曜日)
- 6日目(木曜日)
- 7日目(金曜日)
- 一週間のまとめ
なぜ40歳になって歯科矯正を始めたのか
私も40歳という年齢なのでいまさら感はあるのですが、歯並びがあまり良くないのことを、いつも少し気にしてました。
でも「男は外見じゃない」「もう大人だし矯正など必要ない」と自分に言い聞かせてきたのです。
それでも「せめて自分の子どもには良い歯並びを」「親のカタキは子どもがとる!」ということで息子二人にはマウスピース矯正というのをさせていました。
器具をつけるのではなく主に就寝中にマウスピースをつける方法でアゴの発達がこれからという児童に有効な矯正です。
息子たちがマウスピース矯正を始めてから1年以上経ちますが、おかげできれいな歯並びになってきている。
そしたらね。何か心の奥底に潜んでいた、「自分も矯正したい」という気持ちがむくむくと湧き上がってきてしまいました。
もうこれは行動するしかない。ということで始めたのです。
気になる裏側矯正歯科の料金は?
ただし表側に器具が見えるのは嫌だったので、ちょっと料金は高いけど裏側にしました。
料金は矯正歯科に130万円で、他院での抜歯を含めたトータルとしては140万円(税込)程度。
いくら大人とはいえけっこうしますよね。
家計には打撃です。
でも見栄えが良くなるのもそうですが、歯の健康を考慮すると、人生あと30~50年自分の歯を使っていくので必要経費という考え方もできるかなと。
歯並びが悪いと歯が重なっている部分にどうしても虫歯ができて、治療してもどんどん削れていってしまう。
年とともにボロボロになっていくのを止めたいという思いもありました。
カウンセリングから器具をつけるまで2~3か月かかる
それで徒歩圏内にある割と評判の良い矯正歯科でカウンセリングを2回に分けて行いました。
私の場合は抜歯(上下4本!)が必要ということで、他の歯医者で抜歯も行いました。
以上が矯正器具を取り付けるまでの下準備です。
そのため矯正を始めようと決意してから実際に器具をつけるまで2~3か月かかります。
通常このぐらいはかかるようです。
けっこう長いです。
そしてとうとう先日器具を取り付けました。
本来なら「ここまで長かったなぁ」と感傷にでも浸るところだったのですが、まぁ想像を絶する違和感、不快感でした。
「え、こんなに辛いの!?」という。。
簡単に初日から7日間までを振り返っていきます。
メモをとっていたので日記風にしました。
私の場合は裏側矯正ですが、これから矯正器具を取り付ける人や、もしくは取り付けたばかりの人にはぜひ参考になると思います。
1日目(土曜日)
土曜日の午前中に器具を入れてもらう。
2時間かかると言われており、その通りきっちりかかった。
取付け作業自体の痛みはほとんどなかった。
その後、正午までに自宅へ帰ったが、まず口内の違和感がすごい。
ほとんどまともにしゃべることもできない。
とくにサ行が発音しづらい。ただでさえ活舌が良い方ではなかったので大変だ。
しゃべると舌が器具に当たって痛い。
それだけでも辛いが、一番苦痛であり、辛いのが食事。
お昼ご飯は、奥さんにお粥を作ってもらったが、まー食べづらい。
一口ひとくち食べるのに器具が舌当たって痛みが走る。
気をつけてゆっくり食べるがやはり痛い。
しょうがないのでお粥を一切かまず、全部飲み込んだ。
夕飯はお素麺にして、またまた噛まずに飲み込む。
そして大変なのが歯磨き。
器具に食べ物が挟まりまくって、それも不快感アップの一因になっていたので、食後にすぐさま時間をかけて掃除する。
いつも会社のランチ後は歯磨きをしていなかったが、これからどうしようか。
そんな疑問を抱えつつ初日が終了した。
ちなみに矯正歯科からは「器具を取り付けてから3~4時間後に痛みが出てきます」と言われていたが、自分の場合は器具装着部分の痛みはほとんど感じなかった。
とにかく食事の際に舌が器具に当たって激しい痛みがあり、へこたれそうになる。
歯科医によると「最初の2週間はつらいですね。でも早い人だと1週間で慣れますよ」とのこと。
本当だろうか。
今はとにかくこの言葉を心の支えにして耐えるしかない。
2日目(日曜日)
寝ている時は特に痛みもなくぐっすりと眠れた。
発音は初日よりは向上が感じられた。
でもやはりしゃべるのが億劫で、口数が器具装着前と比べ激減する。
奥さんから「パパ、なんか無口になっちゃったねぇ~」とつっこまれたが、無言で頷き最小限のリアクションで返す。
食事は固形物は論外なので、三食お粥する。
痛い。とにかく痛い。初日とほとんど状況は変わらない。
歯医者では「2週間すると完全に慣れます」と言われたがとうてい信じられない。
くどいが噛むごとに舌が器具に当たる。
お腹は空いているのに食べられない。痛いので食べることが嫌になっていく。
これはダイエットに良いかもしれない。
「世の中の矯正をしている人は、みんなこんな辛い状況を頑張っているのだろうか?」
そんな疑問を感じながら二日目が過ぎた。
3日目(月曜日)
週が明けて月曜になったので、朝ごはんにお粥を食べた後、会社に出勤する。
朝食のお粥は食べる時に少しだけ噛む真似をする。
実際はほとんどアゴに力を入れていないので噛めていない。
それでも初日と比べると食べるペースが上がった。
もちろん痛いは痛いし、不快は不快。
この日の最大の難関は午後の会議だった。
自分が司会役で参加者は20名超、2時間の会議をこなさなければならない。
こんな状態では攻めの会議はできない。
無難な違和感がバレない守りの会議で逃げ切った。
発音はまだ完全には回復していなかったが、見るかぎり異常に気づいた出席者はいないようだった。
しかしつらい時間でだった。
何とか根性で乗り切った。
何だかいつもより疲れてしまったので定時になったら速攻で帰宅。
頭痛もしてきた。矯正の痛みによる合併症だろうか。
しかし、3日目になっても夕飯のお粥は相変わらず、痛くて上手く食べることができない。
肉じゃがのような一般的な料理を食べられるようになるはいつになるのか……
気をつけているものの口内に小さな無数の口内炎ができていて、初日から不快感はほとんど解消されていない。
「世の中の矯正をしている人は、みんなこんな辛い状況を頑張っているのだろうか?」
昨日と同じ疑問を感じながら三日目が過ぎた。
4日目(火曜日)
朝食も相変わらずお粥。
うーん、美味しいのだけれどそろそろ飽きてきた。
相変わらず食べる時に痛みはあるけど、食べるスピード自体は上がってきた。
噛みづらさもあるのの、少しだけ噛めるようになってきた。
口の中の違和感もまだまだあるが、少しだけ改善の兆しがみられる。
昨日までよりも舌が器具に少しだけ慣れてきた感はある。
錯覚かもしれないが。
ランチはプレーンヨーグルトだけにした。
コンビニで100円前後。
イコール、ランチ代が100円前後。
矯正は節約にもつながるかもしれない。
ただ矯正費用に140万円もの大金を支払っているわけだけど。
飲み込むように食べた。噛む必要は一切ないので快適だ。
夕飯は麻婆豆腐。
いつもはご飯を一緒に食べるが、まだ普通のご飯だと固くて食べられないので「麻婆豆腐&お粥」のセットにした。
久しぶりにお素麺とお粥、ヨーグルト以外のものを食べた。
食べるスピードは1、2日目と比べると断然早くなってきた。
まだ痛いけど。
それでもかすかな光が見えてきた。
5日目(水曜日)
朝食分に残しておいた昨夜のメニュー「麻婆豆腐&お粥」を食べる。あれ、なんか口の中が痛い。
昨日、かすかな光が見えてきたと思ったがまだ改善なんかされていなかった。
日経平均株価が上昇する時のように、上がったり下がったりしながらも上昇曲線を描くように慣れていくのだろうか。
この分析を裏付けるように夕飯のトマト味のリゾットを食べたときは痛みはかなりとれていた。
やはりかすかな光が見えてきた。
6日目(木曜日)
6日目にして朝食時の口内の痛みがかなりとれてきた。
お粥なのでもちろん柔らかいメニューだけど苦労せずに食べられた。
まだしっかりと噛んでいる感覚はなく、ふにゃふにゃ噛みだけど。
この勢いでランチはいつものヨーグルトに加えて、下記写真のローソンのサンドイッチを食べてみる。
卵サンドなら問題ない。もちろん強くは噛めないし、舌が器具に挟まらないようにゆっくりかつふにゃふにゃ噛みだが、大きな痛みもなく食べることはできた。
まだ違和感はあるが、サンドイッチも食べることができたのは大きい。
カツサンドのような横綱級はまだ無理だが、卵サンドぐらい前頭レベルなら対応できることがわかった。
明日からこのメニューでいくことを決意した。
活舌もだいぶ良くなってきた。油断すると危険だが前もって心の準備をしながら発音することで相手が「ん?」という表情をすることもなくなってきた。
夕ご飯はハンバーグとわかめスープ。
ハンバーグは柔らかいので問題ないが、困ったのはわかめスープ。
わかめと一緒に入っていた春雨どちらも全然噛み切れない。
結局スープの具はほとんど残した。
わかめと春雨はどちらも食べやすそうだと思っていただけに意外だし、食べたかったのでショック。
7日目(金曜日)
朝食は豚汁とふつうのご飯(お粥ではない)のみ
ランチは卵サンドのみ
夕飯はカレー
前日のわかめスープは食べられなかったけど、豚汁は問題なし。
たいぶ慣れてきた。
噛みづらいけど食事中の痛みもかなり軽減した実感あり。
カレーは牛肉だったけど、1cm程度に小さく切った上で良く煮込んだので食べることができた。
じゃがいもも小さめに切っていたこともあって何とか噛んで食べることができた。
まだまだ違和感はあるが、お粥とお素麺しか食べられなかった3日目までと比べるとかなり食事のメニューの幅が広がってきた。
一週間のまとめ
以上が一週間の状態でした。
結論から言うと、矯正器具取付けから一週間ではその不快感や痛みに対して完全には慣れることはできません。
それでも食事以外では睡眠時も含めてほとんど影響なし。違和感もかなり軽減されました。
一番辛かったのは初日から3日目までで、その後はかなり改善されます。
発音も一週間経つとだいぶ良くなります。
長い間、話していると活舌が悪くなってくるけど、周囲にバレない程度に話すことができます。
3日目までは話すのも面倒で無口な人になっちゃいましたが。
ただし一週間経過しても大変なのは食事の時です。
慣れてきたと思ったら舌を傷つけて口内炎になったりと、3歩あるいて2歩下がるような状態。
8日目以降からはスパゲティやラーメンも食べられるようになりましたが、これについても引き続き、経過観察し、一か月経ったところで改めて報告します。
ではでは。