Apple Watch Series 3はあっけなく逝った
つい先日スーパーマーケットの駐車場で子どもがプロレス技を仕掛けてきた。
応戦しようとしたらその拍子にApple Watch Series 3が手首から外れて地面に落ちてしまった。
もうその瞬間はスローモーション。
アスファルトの地面に対して、Apple watchの画面側が正面になって、落ちていってしまった。
「あちゃちゃ~」と思って拾ってみたら、見事に画面がパッキパキに割れている。もうパッキパキ。
その割れた画面がこちら。
変わり果てたApple Watchを見て、息子も硬直している。
いつもなら子どもに当たっちゃうところだけど、ここまで見事にパキパキに割れたことで、なんだか面白くなって笑ってしまった。いや笑うしかなかったのだけど。
「パパに怒られる…」と思っていた息子は「あれ?」といった感情が入り混じった複雑な笑みを浮かべている。
3年くらいは使う予定で2018年1月Apple Watch Series 3。結果1年と10カ月間しか使うことはできなかった。これは泣くしかない。
なお、「AppleCare+」などの保険には入っていなかった。
この手の保険は入らないようにしている。保険の支払い総額よりも、壊れた時に修理代を支払った方が結果的に安いと考えているから。
とはいえいざ壊れると出費が痛い。Appleに確認したところ修理には18,000円程度かかるらしい。
いやいやおかしいだろうと。
だってApple storeでは「Series 3」の38mm GPSモデルが19,800円(税別)が販売されており、新品とほとんど同額なのだ。
42mmのGPSモデルでも22,800円(税別)。それだったら新品を買うわ。
Series 5を買う!
それで修理するという選択肢は消えた。
ただし、修理を検討していた時に無料で直せる可能性があることを知った。それが下の記事。
一部のApple Watch Series 2、Series 3のアルミニウムモデルで、画面の縁の丸みを帯びた部分に亀裂が生じる可能性があり、対象となるApple Watchのうち画面に亀裂が入ったものは、無償で画面を交換するというプログラムを発表していたのだ。
もしかしてこの欠陥が原因であっさり割れたんじゃないのか? と疑ったけど、Appleに電話して聞いてみた。
すると「自然に亀裂が入ったものは無償修理の対象ですが、アスファルトに落として割れた場合はお客様の自己負担になります」とのこと。
強引にゴネたら無料で対応してくれるのだろうか?なんて思ったけど、自分に落ち度があることを棚に上げて、自己の利益のみを要求するのは良くないと思いなおして引き下がった。
格好つけて言ったけど、単に自分はそういう交渉が苦手っていうのもある。
う~ん、しょうがないけど購入するしかないな。
修理額と同額程度でSeries 3は購入できるとは言っても、すでにApple Watch Series 5が先月の2019年9月に発売されていた。
Apple Watch Series 5(GPSモデル)- 44mmスペースグレイアルミニウムケースとブラックスポーツバンド - S/M & M/L
- 出版社/メーカー: Apple(アップル)
- 発売日: 2019/09/20
- メディア: Wireless Phone Accessory
- この商品を含むブログを見る
迷うところだけど、どうせ買うなら新しい方が面白いし満足度も高いだろうと考え、Series 5を購入することにした。
決まったならば早速注文。そして2~3日後に届いたのがこちら。
これは気持ちが上がる瞬間だ。
中身はこんな感じになっている。
後述するがバンドは「Nikeスポーツループ」というのにした。
ランニングで音楽を聴くならSeries 3よりSeries 5
特にSeries 3からSeries 5でストレージ容量が8GBから32GBへアップという機能向上が私には魅力的に映った。
私はランニングでApple WatchとAirPods(Apple純正のワイヤレスイヤホン)を愛用しており、Apple Watchのローカルに音楽(MP3)を入れている。
通勤などで音楽を聴く分には、iPhoneからBluetoothでつなぐので、Apple Watch自体には音楽が入っていなくても良いが、ランニングではApple WatchとAirPodsのみでiPhoneは保持していない。
とても身軽に走れるし快適で良いが、そのためにはApple Watchのローカルに音楽を保存しておく必要がある。
Series 3(GPSタイプ)はストレージ容量が8GBだったので、アルバム10~15枚ぐらいしか音楽が入らなかった。
8GBだったらもっと音楽が入るはずだけど、他にもApple Watchにアプリを入れているからなのか、すぐに容量が一杯になってしまうのが不満の1つだった。
しかし容量が4倍にアップしたことで、かなり改善された。これは心理的にも大きい。いつも容量に余裕がなかったので、新しい音楽(アルバム)を入れる際に、既存のライブラリからあまり聞いていない不要な曲を選択し、いったんApple Watchから取り除く必要があった。
しかし今回4倍に容量が増えたことで、お気に入りの曲がたくさん入るようになった。
アルバムを30枚ぐらい入れてみたが、まだまだ余裕だ。
このまま音楽を増やしていくと、またすぐに容量が一杯になってしまうだろうけど、Apple Watchだけで選択できる曲数が増えたのはうれしい。
CPUの処理能力も体感できるレベルでアップ
またSeries 3から比較するとSeries 5のCPUの処理速度は明らかに増している。
ランニング時には「Nike Run Club」を利用しているのだけれど、走り終わるとApple Watchのアプリ上で、ランニングを「一時停止」にしてから「終了」させる動作が必要だ。
ワンタッチで「終了」にはできない。一度「一時停止」にすると「終了」メニューが出てくるのでタップするとランニングが完了する仕様だ。
ところがSeries 3の場合は処理速度が遅くて、「一時停止」をタップした段階ではすぐに「終了」に進めない。10秒~20秒間、時間をおいてからではないとタップしても反応しない。
「10秒~20秒間なら待てばいいじゃん」と思うかもしれないが、待つ時間って長く感じられるもの。
コンビニやスーパーで前のお客さんが財布からお金を取り出すのにモタモタしていたら、その10秒~20秒間はとても長く感じられるのと同じ。
そういう意味でSeries 5はCPUの処理速度が上がっており、ほぼ待たずに「一時停止」から「終了」へ動作を移すことができる。
これでかなり使いやすくなった。
近年のiPhoneは成熟してきているので、新機種に変更した際のCPUの違いがあまり感じられなくなっているが、Apple Watchは如実に感じられたことがちょっと嬉しく懐かしい感覚だった。
またもちろん画面が少し大きくなり、厚さも少し薄くなったことで、外見もスマートになっている。ただしこの違いはApple Watchユーザーでないとわからない差だ。
Apple Watchを持っていない人が気づくほどの差ではないので完全に自己満足の世界だが、自分の中でSeries 3が古く感じられてきていたので今は満足している。
常時点灯ディスプレイはとっても便利
そしてSeries 3からの大きな違いを感じている点としては、やはり常時点灯ディスプレイだろう。
Series 3では、基本的には画面はオフになっており、手首をクイッと目線に持ってくることでディスプレイが表示される仕組みだった。
しかしこれだと会議の時や電車で時間を確認する時に億劫だった。面倒。面倒くさい。
商談中にチラッと時間を確認する場面がビジネスではあるけど、そんなときに普通の時計なら十分時間を確認できるけど、Series 3の場合は、手首をクイッとしなければいけないので、簡単に時間を確認することさえできなかった。
ハイテクが売りの時計なのに、時間を確認するという超基本動作が、これまでのアナログ時計よりも劣っているなんて、皮肉にもならない冗談のような状態だった。
しかしバッテーリーの向上によって、この問題がクリアされてSeries 5では常時点灯ディスプレイになった。
目線に合わせない時は、若干ディスプレイの明るさが低減されるモードになるが、チラッと時間を確認するには十分だ。
また手首から外して、Apple Watchを置いておくと、画面が完全にオフになる仕組みなので、いたずらにバッテリーは消耗されない。
ようやく普通の時計の機能性を確保したわけだけど、Apple Watchの歴史では大きな変更だ。
バンドも変更してみた
またスポーツバンドも変更してみた。
これまではシリコンに似た「フルオロエラストマー」という素材のNikeスポーツバンドを利用していた。たくさんの通気穴が特徴的なやつです。
もう一度先ほどの写真を載せておく。
それを「スポーツループ」というのに変更。Nikeモデルなので、「Nikeスポーツループ」というのだが、実はこれが気になっていた。
ランニングで手首に汗をかいたときに、素材的にかゆくなったりしたら嫌だと思っていたけれど、全然問題なかった。
私は比較的軽度だけれどもアトピー体質で肌が弱いのだが、それでもチクチクしないし、かゆみも出ていない。
また光の反射できらめく蛍光糸が編み込まれているので、安っぽくもないので、なんとかビジネスシーンでも浮かない作りになっている。
以上がApple Watch Series 5に対する雑感だ。
今度は画面が割れないように気をつけて使わなきゃね。