今回は年収1,000万円超であり、高級腕時計を身に付けたエリートサラリーマンの間で、ひそやかに行われている裏技を紹介しよう。
年収1,000万円程度では高級時計を買う余裕はない
年収1,000万円超のエリートサラリーマンが好んで身に付けているのがロレックスやオメガ、カルティエなどに代表される高級腕時計だ。
丸の内あたりのカフェに入ると、ビシッとスーツを着こなし、高級腕時計を手首に光らせたエリートサラリーマンらしき者が、PCと睨めっこしている様子をよく見かける。
外からみると「お金を持ってそうだなぁ」という印象を受けるが、いくら金融や商社に勤めるエリートとはいっても、所詮は雇われ労働者に過ぎず、年収だってせいぜい1,000万円超である。彼らに高級腕時計をポンと買うほどの余裕はない。
残念ながら彼らはいくらエリートとはいえ、富裕層には程遠く、贅沢が許される身分ではないのが現実だ。
だが余裕がないはずなのに、彼らはなぜ高級時計を身に付けることができるのだろうか。
もちろん地道にお金を貯めて購入した人が多いだろうが、中にはほとんど無料で、いや場合によってはプラスの収益を得る形で、高級腕時計を身に付けることに成功している者もいる。
中古のロレックスを実質無料で身に付ける方法
これは私の周りで実践されている方法なのだが、エリートサラリーマンと呼ばれる人たちがいかに金に目ざといかを知ることができるだろう。
まず登場するのが、高級腕時計に代表されるロレックスだ。ロレックスは大人気なので、新品は安売りされることはなく、中古品でさえも大きく価値が下がることはない。これが1つのポイントだ。
私自身、30代にロレックスの「ミルガウス」を数年間身に付けていた。
その頃は年収は600万円あったけど、都内在住、妻子持ち生活では決して余裕はなかった。
しかし学生時代から憧れていたロレックスがどうしても欲しくて、ある時ついに中古のロレックス ミルガウスを43万円(税込み)で購入した。
ほしくてたまらなかった憧れのロレックスを手にしたあの日の興奮を今でも覚えている。
ただし飽きっぽいのが私の欠点で、その後、数年後に他の時計がほしくなってしまった。
それでこのミルガウスを売ることにしたのだ。
その時私は中古で購入したミルガウスを質屋に売ることで、「ある程度のまとまった現金が得られたらいいな」ぐらいに考えていた。
早速、数店の質屋で査定してもらったところ、驚くような結果が待っていた。なんと一番高い査定をつけた質屋は42万円の買取価格を提示してきたのだ。まさかの購入価格とほぼ同額だった。
しかも最初にロレックス ミルガウスを43万円で購入した際に、私はあるクレジットカード会社の「新規加入10%キャッシュバックキャンペーン」なるものを利用していた。
これはショッピング額に対して10%がキャッシュバックされるというキャンペーンだった。そのため43万円のミルガウスを購入したことで、私はその10%にあたる4万3,000円のキャッシュバックを受けていた。
つまり、実質38万7,000円でミルガウスを購入していたのだ。
このキャンペーンのおかげで、数年後に質屋で47万円でミルガウスを売ろうとした際に、私は数年間ロレックスを無料で身に付けられたという事実だけではなく、3万3,000円のプラスの現金を得ることが可能になったのだ。
420,000円(買取価格)-387,000円(実質購入価格)=33,000円(儲け)
ただし、その時は結局売らなかった。他の時計がほしかったのでその軍資金にしようとしたのだけど、そうこうしているうちに時間が経過していき、新しい時計に対する気持ちが冷めてしまったのだ。
無料どころか、数十万円の小遣い稼ぎも可能
ところで、買った時よりも高くなったロレックスの不思議な話はまだ終わらない。
ここで貪欲な人間であれば、そのミルガウスを売って、次にロレックスの「デイトナ」を購入するだろう。
デイトナはロレックスの中でもトップレベルの人気を誇るモデルだ。
ウソみたいな話だが、ロレックスの正規店で購入する新品よりも、街の質屋の中古品の方が値段が高い。新品の品薄状態が続いているため、中古市場が高騰しているのだ。
2000年~2017年に生産されたデイトナ(Ref.116520)の場合、定価124万2,000円(税込み)に対して、2017年現在では、質屋で150万~160円(税込み)で販売されている。もう一度言うが、新品ではなく中古である。
そして買取相場は時期によって変動するものの概ね140万円前後になっている。詳細は下記サイトに譲るが、ドル円相場によって多少の変動があるようだ。
話を戻そう。つまり正規店でデイトナを定価124万2,000円(税込み)で購入して、その足で質屋に持っていけば、15万8,000円の儲けが出ることになる。
もし1本ではなく、2本まとめて購入してから質屋に売れば倍額の31万円超の儲けになるのだ。
1,400,000円(買取価格)-1242,000円(定価)=158,000円(儲け)
こうして全国の質屋には新品のロレックスを売り飛ばす輩が続々と訪れ、質屋のショーケースには「未使用」と記載された中古のロレックスが並ぶことになる。
ロレックス正規店でさらにお得に購入する方法
新品のロレックスを中古で売るだけでも十分な儲けになるが、エリートサラリーマンはここでさらに頭を使って、収益の最大化を図る。
ロレックスを正規店で購入する際にも、お得な方法を利用するのだ。
その方法とは以下のようなものだ。
まずロレックスを定価で購入することができる正規店の某百貨店に狙いを定める。
百貨店はたいてい株主優待を実施しているので、事前に百貨店の株を購入して、株主優待の権利を得ておく。
株主優待があると、購入金額から10%程度の割引サービスを受けることができる。つまり定価124万2,000円(税込み)のデイトナであれば、111万7,800円で購入することができる(10%の割引は税抜き価格に対して適用され、その後消費税が課税される)。
これにより、111万7,800円で購入したデイトナを質屋に140万円売れば、1本あたり28万円の儲けが出る。
1,400,000円(買取価格)-111万7,800円(購入価格)=282,200円(儲け)
なお、下記エントリーで紹介したクロス取引を利用することで百貨店の株主優待は損失を被るリスクを負わずに無料で得ることができる。
ロレックスを無料で着用しお釣りまでもらえる
前述したように中古相場は上下するものなので、常にこうした儲けが出るとは限らないが、特にロレックスのような人気ブランド品は大きく値下げしないのがポイントだ。
どのブランドのどのモデルが、中古市場で人気なのかを掴んでおけば、実質的に無料で高級時計を身に付けることができるばかりか、大きなお釣りまで得ることができる。
もちろんロレックスのデイトナのような人気モデルは、常に品薄状態が続いており、そもそもなかなか手に入るものではない。また百貨店によっては株主優待を利用できるモデルとできないモデルもあるので注意が必要だ。
デイトナランナーと呼ばれる人々も出現
それでも品薄モデルを何とか手に入れようと、丸の内あたりのエリートサラリーマンは、毎日帰宅する際に職場近くのロレックス正規店に立ち寄って、在庫を確認する者までいる。
少ない入荷を求めてロレックス正規店を巡回する彼らは「デイトナランナー」と呼ばれている。
実はこうした品薄モデルを正規店を巡回することなく手に入れる方法もあるにはある。
デイトナが日本に入荷されると、デパートの正規店の店舗間でも抽選会が行われる。この抽選でデイトナが当たった店舗はまず、外商の上顧客に優先的に販売するのが通常だ。
そのためまずは自分が外商を利用して、正規店から購入するというルートが、デイトナを購入する可能性が最も高いだろう。しかも外商対象の割引も受けることができるのでお得だ。
そしてこの外商顧客の存在によって、デイトナランナーのような一般顧客が買えないという状況も生まれているのも事実だ。
デパートの外商に担当者が付くのは、一般的には年収が1,500万円以上の顧客と言われている。
年収が1000万円を超えたあたりのエリートサラリーマンレベルでは、外商を利用するのは、なかなか難しいのが現実だ。
お得な情報を得るためにアンテナを張る
しかし、クロス取引、株主優待、時計の新品と中古市場、取得方法などについてそれぞれ調べてこれらを結びつけることで、お得な情報が導き出せるのは事実だ。これらを駆使すればあこがれのロレックスを実質無料で得ることは決して不可能ではない。
こうしたお得な情報は、実は色々存在しており、ネットにも公開されているが、アンテナを張っていないとなぜか見つけることができない。
またいくら実質無料でも100万円以上するロレックスを一度は購入しなければならないので、ある程度まとまった余裕資金が必要だ。これがひとつの壁にもなっている。
「お金はお金のことが好き」というが、まずはある程度の資金を貯めることがお金に困らない人生を送るための基本になる。
続編も書きました。こちらのエントリーも一緒によろしくお願いします。