週末5分間 英語クラブ byコツログ

世界のサッカーニュースを英語で学ぶブログです。毎週末更新します。たった5分間ですが内容の濃い英語学習にしましょう。

【転職】面接で爆笑するとお祈りメールが届きます

「面接で大笑いするような人だいたい落とされますね」
面接講座の講師はこう言い放ちました。

下記エントリーでご紹介したように、私が有料の面接講座を受けていた時のことです。

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面接では一切油断をしない

有料で受講した面接対策で、細かいけれど重要なポイントの1つが、面接で油断して爆笑しないことでした。

面接で大笑いすると評価が落ちるというものです。これって本当なのでしょうか? 私はそれまでこんな細かいことまで意識したことはありませんでした。

面接では、しばしば面接官が場の空気を和ませようと、冗談を言うことがあります。
応募者に対する質疑応答のやり取りで笑いが生まれること自体は悪いことではないでしょう。しかし面接では一語一句すべてが選考に関わってくるので決して油断できません。

外資企業で長い間、人事部に所属し、何千人の面接を行った経験のあるその講師曰く、
「面接官の冗談に対して、一緒に爆笑する姿は、実は相手の面接官からすると、とても品がなく、底が浅い印象を与えてしまう」
ということでした。

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爆笑すると顔がくしゃくしゃに崩れて小者に見える

私も面接で勢いよく笑ってしまうという経験はこれまで何度もありました。ただでさえ緊張しているので、ちょっとした冗談でも、それこそ緊張の糸がパチンと切れたように笑ってしまう。何より畏怖の念さえ抱いていた面接官と心が通う唯一の瞬間で、合格に近づくのではないかとさえ考えていました。

しかし、実際に講習で自分の模擬面接を録画した動画をみて講師が伝えようとしていることに納得がいきました。
その動画では自分が大笑いして顔がくしゃくしゃに崩れており、何とも小者に見えたからです。やはり自分の内面であれこれ考えるよりも、客観的に自分を見ることが重要ですね。

これは言葉にすると難しいのですが、爆笑する自分の姿は、「堂々として落ち着いており、信頼のおける人物」という印象からは離れたものになっていました。

むしろその反対で、「相手の機嫌を伺い、相手の言動で一喜一憂する落ち着かない人」というイメージです。
冷静に模擬面接の動画を見てみると、「ちょっとした面接官の冗談に対して、なぜそこまで過剰にリアクションをとっているんだ、コイツは。この場所におしゃべりを楽しみに来たのだろうか?」と自分に対してそんな厳しい見方をしてしまいました。

微笑で返す

それではどうしたらいいのか。

「面接官が冗談を言ってきたら、ほほえみ(微笑)で返しましょう」
講師はこのように言いました。

とくにキャリアアップを狙って、上場企業や業界トップの企業への転職を挑戦する場合は、応募者はその企業と同様に品格が求められます。

ベンチャーであれば、「とにかく面白そうな人物であれば採用してみよう」と加点主義で採用活動を行う企業もありますが、一部上場企業や業界トップの会社であれば、「間違いのない人物」が求められます。そのため査定も減点主義になのです

つまり落ち度のない人物が高い評価を受けます。そう考えると、就職・転職活動では、この査定システムのコツを掴んだ者だけが減点を受けず、どこの企業からも評価され、苦戦するライバルを尻目に何社もひとりで合格を勝ち取るという事実が存在することも理解できます。

減点主義に適応せよ

この減点主義は面接だけでなく、一部上場企業では日々の社員の査定基準にもなっています。
「そんな減点主義だから日本企業からイノベーションが生まれないんだ。もっと攻めろよ。そしてオレを採用しろよ」と思う気持ちを抑えながら、採用側のニーズを把握して、これに対応することが、転職活動で結果を残すうえで必須条件になるのです。

その講座を受講した後、私は面接で爆笑することはなくなりました。すると不思議なことに、企業の面接官(複数)が皆で声を出して笑っている時に、その状況をほほえみながら受けることで、自分自身も落ち着いて、次の質問を待つことができた。また面接官には私という人物を優秀な人材に見せることに成功したと感じています。

くれぐれも言いますが、面接で大事なのは「優秀な自分であるかどうか」ではなく「優秀な人物に見えるかどうか」なのです

実際には優秀でなくても、そう見せることで近づいていく部分もあるかと思いますし。ではでは。