週末5分間 英語クラブ byコツログ

世界のサッカーニュースを英語で学ぶブログです。毎週末更新します。たった5分間ですが内容の濃い英語学習にしましょう。

節税マニアの私が読んできた節税本を5冊に絞って紹介

私は普通の会社員ですが、ふるさと納税や副業をしている関係で、毎年確定申告をしています。

サラリーマンといえども節税できる余地があれば、できる限り節税するようにしており、個人型確定拠出年金(iDeCo)や個人年金保険など利用できる節税手段をフル活用してします。

また「他に良い節税方法はないか」と、普段から情報を継続的に仕入れるようにしています。もちろん世間で話題になった節税に関する書籍(節税本)の多くに目を通しています。

節税本の著者は、税理士から元国税調査官、ファイナンシャルプランナー、自営業者まで多岐にわたりますが、それぞれ立場が異なるので参考になります。

こういった類の本を買って読む人のほとんどは、確定申告を自分で行っている個人事業主や法人の経営者で、節税に強い興味がある人だと思います。

一方で確定申告を自分でしたことがないサラリーマンや主婦の方はまったく興味がない、というか面倒で考えたくもない分野の話でしょう。それでも節税に興味がある人からするとこの手の書籍はわくわく楽しく読めてしまうのです。

それでは最近読んだ本から紹介します。 

税務署は3年泳がせる。 (日経プレミアシリーズ)

税務署は3年泳がせる。 (日経プレミアシリーズ)

 

 この本の著者は元国税調査官です。節税に関心がある人なら、それだけで読む必要があると思うでしょう。私もそのひとりです。

本書は著者の実体験をもとに著者個人だけがもつオリジナルな情報をもって説明しています。そのため元国税調査官の書いた本を読んだことがない人や、節税や税務調査に関する書籍を読んだことがない人にとっては貴重な情報ばかりでしょう。

ただし私を含め、この手の本を読み漁っている「節税に熱心な人」からすると、目新しい情報はありません

そもそもタイトルの「税務署は3年泳がせる。」という情報自体、よく聞く話ですし、この書籍にしか載ってない情報というのはそれほどなかったというのが読後の感想です。

節税に関して、住宅ローン控除や医療費控除を行ううえでの注意点も本書で述べられていますが、初心者向けの内容になっています。読みやすいので、それこそ「節税をこれからしていきたいが、良くわからない」という人にとっては良書かもしれません。


元国税局調査官の書籍ということであれば、有名なのが、大村大次郎氏の『あらゆる領収書は経費で落とせる』ですね。 

あらゆる領収書は経費で落とせる (中公新書ラクレ)

あらゆる領収書は経費で落とせる (中公新書ラクレ)

 

 こちらの書籍の方が、節税本として読みやすいです。「大村大次郎」というのはペンネームのため、元国税局調査官としてはかなり踏み込んだ節税方法を紹介しています。

また同じく大村氏の『サラリーマンの9割は税金を取り戻せる』は、サラリーマンで節税したい人は一度は目を通しておいて損はありません。 

 サラリーマンでできる基本的な節税方法についてかなり網羅的に紹介されています。またちょっと裏技的なところでは、温泉旅行の費用を医療費控除として計上するアイデアなどが紹介されています。

これでも満足できない人は、下記書籍をおすすめします。

「無税」入門―私の「無税人生」を完全公開しよう

「無税」入門―私の「無税人生」を完全公開しよう

 

 本書の著者の只野範男氏は、所得税や住民税を最低限しか支払わず、サラリーマン生活の37年間で約900万円(年間約24万円)の節税をした人物です。

只野氏は趣味でイラストを描いているのですが、税務署に開業届を出すことでこの趣味をイラストレーターとしての本業とみなすことで、収入よりも経費が多い状態にしました。そして損失を給与所得と相殺することにより、確定申告によって所得税の還付金を受けるという方法を37年間にわたって実践しました。

これはかなりグレーな方法です。節税の域をやや脱している感はありますが、たとえ脱税にあたるとしても、大儲けしている自営業や一般企業と比べると売上自体が少ないので、税務署も相手にしてこなかったというのが実情でしょう。

もし税務署が本気になれば、税務調査によって未納の税金を指摘され、追徴課税が発生してもおかしくありません。

この書籍をペンネームで執筆した時点で59歳の定年直前だったので、税務署にバレても良いから、書籍にして印税をもらおうと考えたのかもしれません。

こうした手口はしかし珍しいというわけではありません。実はみんなけっこうやっています。

ただここからさらに一歩踏み込んだ節税方法もあります。

それが下記書籍で紹介されている方法です。

貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する (講談社+α文庫)

貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する (講談社+α文庫)

 

 この書籍はサラリーマン向けではありません。これから自営業を始める人に向けた本です。

節税方法はかなり究極的といえるものですが、大雑把に説明すると、まず起業して法人化をはたします。売り上げは年間1000万円程度を想定しています。

そのうえで、自分や家族を従業員にして給料などの経費を払いつつ、会社は年間200万円程度の赤字をキープします。これによって企業としては法人税を払わず、個人としても最低限の国民健康保険や国民年金で済ますという方法です。つまり法人と個人の2つの人格を使い分けて、良いとこどりをするのです。

さらに法人としてファイナンス(資金調達)を低コストで受ける方法も書かれており、参考になるものの、ここまでやるのはマネーオタクのレベルをさらに超えた領域になるので、一般読者がどこまで本書の内容を活用できるかは微妙なところがあります。

著者の橘玲氏は用心深く慎重な人物なので、本書では書かれてないところで税務調査対策も入念に行っていると想像でき、安易に本書のマネをすると痛い目にあいそうです。またそもそもサラリーマンが起業して年間1000万円の収入を得るのはハードルが高いです。

ただ節税に興味がある人は、読み物としてとても面白いことは間違いないです。

ついでに、以前はてな界隈でもちょっと話題になった書籍としては、下記もありますが、これは本当に基本的な内容で、節税本というよりは、納税の方法が紹介された本になります。

フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。

フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。

 

まさにこれからフリーランスになろうという人は参考になりますが、節税テクニックについてはほとんど記載されていません。

それでは今日はこのへんで。