いや~はてブ互助会っていうのが世の中にはあるんですねぇ。
はてなブックマークを10年以上使っていたけど、マジで最近まで知りませんでした。
はてブ互助会は「ホッテントリ」に入るために相互にはてブをするグループらしいのですが、これってみんな知っているのかな。
調べてみると互助会は、はてな界隈でもたびたび話題になっていたようだけど、自分に興味のないことだったので、スルーしちゃっていたようです。
ブログを書き始めて互助会を知ることに
それで何がきっかけで知ったのかというと、自分もブログを書き始めたことで気づいたんですね。
ブログを今年の5月末から2か月くらい平日ほぼ毎日書いてるのだけど、なかなかアクセスが集まらなくて、それはそれは苦しい日々を送っていたんですよ。
自慢ついでに自己紹介しておくと、私はライターとしてこれまで数々の(というほどでもないか)ヒット書籍を世に送り出し、かつWebライターとしても何本も(これは本当)Yahooトピックスに掲載された経歴を持っている。
一応その道でメシを食っていたので、プロなのです。そんな私が出版業界の裏事情や、誰もが関心をもっているであろうマネー分野について、毎日頑張って書いているというのに、誰も読みに来ないのでびっくりしたわけです。
Yahooトピ連発したことあるんだけどねー
Yahooトピックスっていうのは、Yahoo!ニュースのトップ欄に掲載されることで、いざ掲載されると、Webサイトの回線がパンクするほどの威力があるのです。
しかしもちろん簡単に掲載されるものではない。1日にたくさんの記事がありますから。それでも私は調子が良い時は、自分で書いたネタが二日続けてYahooトピックスに掲載されたこともあります。
この時は本当に回線がパンクしちゃって、結局自社サイトへのアクセスを十分に受け止められず、悔しい思いをしたものです。
「こいつ、仮名だからっててきとうなこと言いやがって」と毒づいたあなた。仮名だからこそこんなこと書けるんですよ。
リアルの世界では、こんな自慢なんてとってもできない。良識のある社会人を演じるのならば、すべての手柄は周囲の人間のおかげだという姿勢を見せなければいけないのだから。
全然自分のブログにアクセスが来ない……
それはともかくとして、いざ自分のブログを始めてみてもさっぱり読まれない。
もちろんブログが厳しい世界というのは分かっていましたよ。3か月くらいでみんな止めちゃうんでしょ?
それでも「もしかしてけっこう読まれるかも」という期待はあったんですけどね。
私のブログは今でも1日500アクセスくらい。日によっては100~200アクセスの時もある。こんなに人が来ないかねぇっていうくらい来ない。
Webサイトの運営に携わっていた時は、小さなWebサイトだったけれど、1日10万PV(ページビュー)くらい普通にあったから、その1/10の1万PVくらいは行くかなと密かに期待はしていたんですけどねぇ。
それでも何回かホッテントリした後、下記エントリーがバズッた時は、1日で10万アクセスもきてくれてやっとこさ当たったと思ったけど。
はじめてのなてなスター、本当に嬉しかった
しかし最初の頃はひどかった。無名のブログなのだから当たり前かもしれないけど1日20~30アクセスくらい。
最初の一週間くらいは、それこそ1個もはてブされなくて、早くも心が折れかけたんだけど、その時に、はてなスターがポッと付いたんですよね。
はてブではなかったけど、めちゃくちゃ嬉しかったなぁ。インターネットの片隅にあるこんな自分のブログを読んでくれて、スターをくれる人がいるんだなって。
「よし、明日からまた頑張ってブログを更新して行こう!」とやる気を出してみたら、その後もぽつぽつスターが付くようになった。
マウスカーソルをスターに乗せて確認すると、けっこう同じ人がスターをつけてくれている。
気になってその人を調べてみると、私と同じようにブログを書いていた。
それでさらに覗いてみると、どのエントリーもはてブやスターの数がものすごい。
えぇー、こんなすごい人が駆け出しの私のブログを見に来てくれているんだ。ありがたいなーと。素直にそう感じたわけです。
いや、待てよと。何かおかしいなと。
「おかしいな。」と気づいたのは、ブログを始めて3週間目くらいだったかな。
いつものようにブログをアップしたら、すぐにスターがついた。また同じ人。おそらく私がそのエントリーをアップしてから10分も経っていない。
その日のエントリーはけっこうな長文だったので、反射的に「ちゃんと読んでのかいッ?」とツッコんでしまったのだが、「いや、待てよ」と。
もしかして、これBot(ボット)かなんかじゃないのかね、と。
うすうす変だなとは思っていたけど、毎日のようにスターをくれるその人は、扱うブログのジャンルも自分とは違う分野だったので、そもそも読みに来てくれる理由がないんですよね。
たとえBotではなくても、まともに私のエントリーを読んではいないという印象だった。
となると目的は1つで、「スターあげるから、こっちのブログも読んでスターつけてね」ということか。
私もたまにお礼程度にその人のエントリーを読んでスターを付けたりしていたけど、丁寧に対応していた自分が急にバカらしくなってしまった。
はてブなんて、何か一言いいたい人の集まりなのに
それでもって、その人のブログのはてブコメントを確認してみたら、まぁはてブらしくないコメントが並んでいた。
「良い記事ですね。」
「共感できる部分、いっぱいありました。」とか。
いやいや、売り出し中のタレントブログのような、そんなコメントははてブではつかないでしょう。
私のブログにつくはてブコメントなんて、半分以上が厳しい指摘で、見るのが怖いぐらいだけど、はてブってそういうものでしょう。
はてブなんて、何か一言いいたい人の集まりなんだから。
それでもそのブロガーが集めた賞賛コメントの中に1つだけ、異質のものが混じっていた。
「互助会やってて恥ずかしくないのかよ。死にたくならないのかよ」
というコメントだ。
それでとうとう私もはてブ互助会なる存在を知ったわけです。
はてブ互助会の甘い誘惑
それで調べてみたら、その人は下記エントリーの相互ブクマはてなブロガーリストの上位にしっかり入っていました。
私自身も、自分のブログのアクセスをどうにかして増やしたいと考えているので、こういうはてブ互助会に入っちゃうのもアリなのかなと正直思いました。
でもそこは出版業でメシを食っている、書き物のプロとしてのプライドもあるわけですよ。
これでも本業の年収は1100万円超あるし、投資だって好調。姑息なアクセスアップでちまちまアフィリエイト稼ぐことがブログの目的ではないのだ。
いや、そりゃ小遣い稼ぎになれば嬉しいけどさ、ブログ運営の一番の目的は、自分が「これについて書きたいッ!」というものを書いて、誰かに共感してもらいだけなんだから。
そういう意味で互助会は、うわべの賞賛を繰り返し、戦略的に協力しあっている集団であって、きちんとエントリーを読んでもいなければ、書いた内容に本音のところでは共感もせずにスターやはてブをつけあっているだけなんだよね。
これに付き合わされて、ホッテントリだと思って読んでいるはてブユーザーは気の毒だ。
はてブ互助会の甘い誘惑っていうのは実際に感じた、いや今でも感じているけど、自分の小さなプライドとのバトルが私の中で激しく展開され、今に至っているわけです。
まぁこんなエントリー書いちゃうヤツは、はてブ互助会には入れないだろうけど。というか、スターを付けられただけで、そもそもホントに誘われていたのかさえも謎なんだけどね。