週末5分間 英語クラブ byコツログ

世界のサッカーニュースを英語で学ぶブログです。毎週末更新します。たった5分間ですが内容の濃い英語学習にしましょう。

我が家は「学資保険」を「戦略的な投資」として位置づけています

家庭に子どもが誕生すると、誰もが一度は検討するのが学資保険ではないでしょうか。

学資保険は、その名前に「保険」と付いているように、保険の一種です。
基本的には、毎月定額の保険料を支払い、10年後、15年後の満期になったら、学資金として給付金を受け取ることができます。
もちろん預けている期間に利息がつくので、実際に支払った額よりも多くの給付金を得ることができるのが学資保険の魅力です。

私は1,160,897円を学資保険で得る予定

実はこの学資保険、我が家では保険としてではなく、投資として捉えて資金を投入しています。
そして投資として、学資保険の利息を最大リターンで得るために以下を選択します。

・なるべく早い段階で加入する
・支払いは毎月払いではなく、一括全額前払いにする

 

銀行に低金利で遊ばせているお金があるなら、断然、学資保険に資金を投入した方がお得です。
我が家では、子ども2人に対して、3社(ソニー生命・アフラック・かんぽ生命)の保険会社の学資保険に加入しています。
支払い総額は6,839,103円に対して、受け取り総額が8,000,000円です
利益額は、

8,000,000円ー6,839,103円=1,160,897円

となります。この場合の利率は117%です。。

月々の給料から子どもの将来の教育費のために116万円ものをお金を貯めるとなると、かなり時間がかかります。
しかし学資保険の一括全額前払いにすることで、ほとんど何もせずに100万円以上を得ることができるのですから、利用した方が良いと思います。

もちろんリスクもないことはないですが、学資保険の場合、かなり小さいです。リスクについては後述しますが、株式投資やFXと比べたら雲泥の差です。最終的には自己判断になりますが、私は現実的にはほぼノーリスクだと考えています。

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学資保険のデメリットを1つずつ見ていく

学資保険のメリットは、私のように投入資金によっては100万円以上のまとまった額が利益として約束されることでしょう。

一方でデメリットについても客観的に把握しておく必要があります。
学資保険を投資と考え、一括全額前払いにした際に生じる主なデメリットをあげると下記になります。

1.契約者が死亡した場合に保険料免除を得られない
2.毎年の保険料控除額を受けられない
3.給付金の受け取り時に課税される
4.保険会社が破綻する可能性がある
5.インフレに弱い
6.他の金融商品に投資した方が良い

 

では、それぞれ見ていきましょう。

デメリットその1. 契約者が死亡した場合に保険料免除を得られない

学資保険を月払いの積み立てで支払う場合には、もし途中で契約者が亡くなってしまったら、以後の保険料払込みは免除されます。そして学資金は予定通り受け取ることができます。
親の自分が死んでしまったら、給料が稼げなくなってしまう。そんなときでも学資保険に加入していれば、子どもの教育費が確保されることが学資保険が保険であることの特徴なのです。

しかし一括全額前払いにすると、もうすでに支払っているので、この保険機能のメリットは受けられせん。途中で死亡した場合には、月払いよりも支払額が多くなってしまうことになります。

私も学資保険加入時に、この件については悩みましたが、割り切ることにしました。「受け取り時の年齢までに、死なない確率の方が高いだろうし、死んだら死んだらでしょうがない」と。

実際に加入してから10年近く経ちますが、今のところ何の病気も患っておらず、元気です。

デメリットその2. 毎年の保険料控除額を受けられない

学資保険を月払いにすると、生命保険料控除という種類の控除を受けることができます。支払った保険料額に応じて最高4万円までの控除が設けられているのです。
ただしこの最高4万円までというのが曲者で、仮に学資保険の保険料を年間10万円支払っていたとしても、控除されるのは4万円までで、残りの6万円は控除されません。
またすでに死亡保険や養老保険を年間4万円以上、支払っている場合には、4万円の枠が埋まってしまっているので、新たに学資保険に加入しても、控除の恩恵を受けることができません。
私の場合も、すでに死亡保険に入っていたので、税額控除のメリットがなかったです。

デメリットその3. 給付金の受け取り時に課税される

「3.」以下は月払いでも一括払いでも同様のデメリットになります。
学資保険は、受取年の利益が50万以上だと課税対象となります。ここで言っている「利益」とは以下の式で計算された額です。

支給額-支払額=利益

受け取り初年度から支払い金額が経費計上されることにより、相殺される仕組みです。
例えば500万円の支払いで支給額が600万円だとしましょう。5年間にわたって毎年120万円ずつ受け取るとすると、以下のような計算になります。

1年目:500万円ー120万円=380万円
2年目:380万円ー120万円=260万円
3年目:260万円ー120万円=140万円
4年目:140万円ー120万円=20万円
5年目:20万円ー120万円=-100万円(課税注意!)

4年目までは支払金額との相殺されますが、5年目では100万円が利益として計上されます。年間で50万円を超えると課税されるため、このケースでは50万円分が課税対象額になってしまいます。

100万円ー50万円=50万円

学資保険の契約時に受け取り年も予定しておき、利益が50万円を超える年がないようにコントロールする必要があります。
私の場合は、学資保険を保険会社の3社で分けて加入し、受け取り年と支給額をそれぞれ分散させているので、利益を超える年が50万円にならないように調整しました。

学資保険を1社に集中させてしまい、なおかつ額が大きいと、課税されてしまう場合があるので注意です。「保険の窓口」のような保険代理店に行って「利率が一番高い学資保険を教えてください」と伝え、ついでに税金面も計算してもらうと楽です。

デメリットその4.保険会社が破綻する可能性がある

保険会社が破綻するリスクもあるでしょう。銀行と違って保険会社にはペイオフという制度はありません。銀行が破綻した際には、一人につき1,000万円までの元本と利息が保証されます。しかし保険会社にはこのペイオフは適用されません。

ただし大手であれば間違いなく生命保険契約者保護機構に加盟していて、「責任準備金」の90%が上限で支払われます。責任準備金とは生命保険会社が保険料や運用収益などを財源として積み立てているもので、保険業法により積み立てが義務づけられています。

「責任準備金等の90%までは補償される」というのは、正確には保険金の90%が補償されることを指しているのではないのですが、9割近くが戻ってくることが期待できます。

日本の保険会社は、100年に一度と言われた2007年の世界金融危機を乗り越えてきた実績があります。そこまで恐れる必要はないですが、私も念のため保険会社を3社に分散しており、なおかつ利率は低いですが、安全性が高いと判断してかんぽ生命を利用しています。

デメリットその5.インフレに弱い

学資保険を投資として考えた際に、インフレリスクはあります。10年後、15年後に受け取る額を確定させることで、もし物価が急激に上昇するインフレになった場合に、利息のメリットがどんどん減ってしまう可能性はあります。

私の場合は、支払い総額が6,839,103円なのに対して、受け取り総額が8,000,000円です。
利率としては117%ですが、これは低金利の現在の日本だからこそ、銀行預金と比べて高利率に感じるのです。
しかしもし急激なインフレが起こったら、銀行預金に入れていた方が、よほど多くの利息を得られる状況になるでしょう。

インフレで銀行預金の利息が5%に上昇したならば、680万円の資金があれば毎年34万円(税引後272,000円)の利息が得られます。税引き後でも10年間で272万円になります。インフレが起きた場合には銀行預金の方がお得なのです。

私はインフレが起きる可能性はあると考えていますが、一方でこのまま低金利が続くこともありえると考えています。
低金利が続くことを見据えて子どもの教育費は学資保険を選択していますが、一方でインフレ対策として他の金融商品に投資しています。

このように将来インフレが生じても、低金利が続いてもどちらにも対応できるように、準備しておくのが良いと思います。

デメリットその6. 他の金融商品に投資した方が良い

他の金融商品に投資した方がリターンが高いし、良いのでは?」という疑問を持った方は投資経験豊富な方でしょう。この指摘はとても鋭いです。投資として考えると、学資保険よりも年平均の期待リターンが高い金融商品は他にあるので、論理的に考えると、この質問には反論が難しいのです。

なぜなら、学資保険の資金も、将来の老後資金も、その他の資金も、大事な「お金」であるということには区別がなく、お金を増やすという目標も一緒です。そうであるならば、すべての資金を含めて最も効果の高い金融商品へ投資すべきだからです

私も学資保険のお金をインデックス投資に注入していれば、この2~3年でとっくに100万円ぐらいは稼げていたなぁと考えることがあります。私の場合、学資保険のリターンは平均117%ですが、これを年間のリターンで考えてしまうとかなり低くなります。

ただし、私は、教育投資が子どもに一番重要だと考えており、リターンの期待ができる他の金融商品よりも、ローリスク、ローリターンの学資保険を選びました。リターンはいまいち(それでも100万円超)ですが、分散投資の一環ということで納得しています。

また私は給付金の合計を子ども2人分で800万円にしていますが、子ども2人の場合、高校から大学まで1人1,000万円とも言われています。そういう意味では全額を学資保険で賄っているわけではなく、不足分は他の金融商品で運用しつつ、充てていく形になります。

allabout.co.jp

このように考えていくと学資保険はなかなか深い世界なのですが、お金に余裕があれば実行した方が良いと考えます。以上、参考になれば幸いです。