出版業界情報
どの世界、どの業界にもヒエラルキーは存在する。誰も決して公には口に出したりしないものの、否定しがたい確かなピラミッド型の階層組織がそこにはある。 私は20年にわたってライターや編集者など主に書籍をつくる仕事をしてきたが、その出版業界とて決して…
Google アナリティクスのログを見るとちょうど一年前に書いたエントリーがいまだにちょくちょく読まれているのがわかる。 意外とみんな電子書籍に興味があるんだなと。 www.kotsulog.com 上記エントリーでは、電子書籍に意外とコストがかかってしまい、外か…
出版業界は、1990年代末をピークに20年近く縮小してきた。 出版不況と言われて久しいが、この間、有名どころの出版社もバタバタと倒産した。 ExceやWordの超図解シリーズのエクスメディア社は2007年に自己破産し、その翌年には『間違いだらけのクルマ選び』…
東洋経済と週刊文春が全面対決となっており、私もいち出版関係者としてこの戦いを、低みの見物をしております。 もともとは、文春側が、8月9日発売の「週刊文春」で「東洋経済オンラインは下ネタ中心で2億PV稼いでる」と内部告発の声をもとに報じたことがき…
IT業界の過酷な労働に疲弊していて「オレはこのままで良いのだろうか?」と将来に疑問を抱いている人は、出版社へ転職を検討してみてはどうだろうか。 斜陽産業とはいえ、出版社は他業界と比べるとまだまだ給与水準は高い方だ。そのため編集者としての中途採…
臭うぜ、ぷんぷん臭う。ブラック企業臭が。 dena.com この提携は小学館にとってはよい提携だろう。出版社が苦手とするネットマーケティングのノウハウを得られる良い機会となるからだ。 一方で、DeNAがなぜ「MERY」をまた再開したいと考えたのか理解に苦しむ…
最近ではすっかりランニングブームが定着し、各地でマラソン大会が盛んに開催されている。これらのマラソン大会を、計測システムを提供することで下支えしているのが株式会社アールビーズという企業だ。国内イベントの計測システム提供ではシェア90%のほぼ…
近年の週刊文春の存在感は目を見張るものがあります。ネット全盛の現在の日本社会においても、そして紙が売れないと嘆く出版業界においても、正攻法のスクープラッシュで完売(印刷の8割以上売れること)を何度も達成するのは並外れたことではありません。 …
あなたはこの事実を知っているだろうか。海外の複数のWebサイトやスマホアプリで日本の多くの人気マンガが無料で読み放題なのだ。英語や中国語に翻訳された『HUNTER×HUNTER』や『NARUTO -ナルト-』『ONE PIECE』などが全巻無料で読めてしまう。 上記画像はあ…
近年、電子書籍が徐々に普及してきているが、ユーザーの不満の1つが電子書籍の価格が紙と比べて安くないということだろう。読者の「電子書籍なら紙の本よりも安く値段になるはず」という期待に出版社は応えられていない状態だ。 電子書籍は制作にそれなりに…
サントリーのビールCMが炎上したようで。 www.buzzfeed.com 子供の頃から長い間、忍耐強く勉強を続け、無事に難関大学に合格し、その後の就職戦線さえも見事に突破したサントリーと電通の優秀な社員たちが、何度も膝を突き合わせて打ち合わせを重ね、知恵を…
昨日の下記エントリーに対して多くのコメントをいただいた。 www.kotsulog.com 私が伝えたかったのは、「電子書籍はそのイメージと比べてコストがかかる上に、市場規模がまだ小さい。そのため紙の書籍よりもコストの回収が難しく、価格を安くできない」とい…
読者「電子書籍なのになんで紙と同じ値段なんだ!安くしろ!」 出版社「すいません。社内で検討します(いや電子の方が原価が高いし……)」 出版社で電子書籍の制作や販売に携わっていたら、誰もが上記のようなやり取りを経験したことがあるはずだ。 anond.ha…
どの業界にも企業間にはヒエラルキーが存在する。どの角度で見るかによって性格は変わるが、ピラミッド型の序列のように企業の格の差というものが存在する。 出版業界は1997年から20年近く業界全体の売上が減少を続けた斜陽産業であるが、それでもテレビや新…